●ユニット1体だけを出撃させて敗北している理由は？

防衛ログを見ると、ときおりユニットを1体だけ出して負けている相手がいることがある。資源を奪うわけでもなく、ただトロフィーを失っているだけのように見えるが、じつはここには明確な狙いがある。

マルチプレイ中に建物を50％以上、もしくはタウンホールを破壊すると攻撃側の勝利となり、トロフィーを獲得することになる。マルチプレイでの対戦相手はトロフィーの数のみによって決定されるため、勝利が続き、トロフィーの数が増えていけば当然、対戦相手は強くなっていく。

確かに対戦相手のレベルが上がれば略奪可能量が多い村は増える。だが同時に、防衛設備が揃った強固な村も多くなる。マルチプレイで資源を稼ぐうえでの鉄則は、“略奪可能量が多い弱い村を狙う”である以上、これは効率が悪い。

そこで取られるのが、トロフィーの数をわざと減らすことで、自分が組しやすいマルチプレイ相手を維持する方法。やりかたは前述の通りで、適当な村にユニットを1体出してわざと降参するだけ。ユニットを数体投入して、金山やエリクサーポンプなど、外壁の外にある建物から多少なりとも資源を奪ってから降参する場合もある。

もちろん、どのくらいのトロフィー数にするのが稼ぎやすいかは自分のユニットの戦力次第で変わるし、目安となる数値があるわけでもない。ただ、一般的にはトロフィー数が少ないプレイヤーのほうが防衛設備が弱いため、その中から略奪可能量が多い村を選んだほうが、より確実な資源獲得を狙えるというわけだ。

つまり、ユニットを1体だけ出撃させて即、降参するのは、トロフィーの数を調整し、マルチプレイでのマッチメイキングを有利にするための方法であり、資源稼ぎにおける常套手段なのである。とくに戦力を整えている段階、大量の資源を必要としている段階では、戦略上、わざとトロフィー数を増やさないという手段もあるということを覚えておくといい。

▲防衛側でこれを連続してやられると、マルチプレイを行っていないにも関わらずトロフィーが増えていくため、いつのまにかとんでもない相手とマッチメイクされるようになっている場合もある。その際は、同様の方法でトロフィー数を調整するのがいい。

▲実際にこの方法を試す場合は、とにかくマルチプレイに入って”次を探す”で、いろんな村を見ることがいちばん。そこで、自分の現状のトロフィー数なら、どのくらいの設備の村がマッチメイクされることが多いかを確認して、狙いを定めていくのがいい。トロフィーリーグでのランキングから、自分のランクに近いプレイヤーの村に遊びにいってみるのも有益。

●もうひとつの理由

トロフィーを減らす理由として、もうひとつ挙げられるのは、いわゆるganｋ。これは高ランク、高レベルのプレイヤーが、圧倒的な力で初心者や低レベルのプレイヤーをいたぶって楽しむという、海外のオンラインゲームではよく見られる行為のこと。簡単にいえば弱い者いじめである。もちろん、強大なアーミーで弱い村を蹂躙して回るのが楽しいというなら、それもゲームの内であるうえ、規約に違反しているわけでもないので文句をいう筋合いもない。まあ、どの世界にもこういう人はいるということ。

▲強い相手を倒すことに、すべてを賭ける挑戦者もいる。弱い相手ばかりと戦い、勝利して満足する王者もいる。人それぞれ。

 

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