ゲーム開発者向けツール&ミドルウェアの総合展示会として知られる、“Game Tools & Middleware Forum 2013(以下、GTMF)”も今年で11年目。2013年7月19日の大阪開催に続いて、2013年7月23日には秋葉原UDXにて東京でのイベントが開催された。ここでは、東京開催の模様をお届けしよう。
▲ソニー・コンピュータエンタテインメント テクノロジープラットフォーム・豊禎治氏。
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開催直後に行われたのが、ソニー・コンピュータエンタテインメント テクノロジープラットフォーム・豊禎治氏による“ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の最新テクノロジーアップデート”。SCEがGTMFにおいて、最新テクノロジーのアップデートを紹介するのはすっかり恒例。ましてや今年はプレイステーション4が発表されたばかりということもあり注目が集まった。その期待に応えるかのように、豊氏はまずはプレイステーション4に言及。豊氏は、数多くのミドルウェアがプレイステーション4をサポートすることに謝辞を呈したうえで、「プレイステーション4は、アーキテクチャ的にPCと親和性が高いです。プレイステーション3はPCからもってくるのに時間がかかりましたが、プレイステーション4は、PCから容易に持ってこられる。最適化する必要もなく、サポートしやすいです」と、開発のしやすさをアピールした。
▲数多くのミドルウェアメーカーがプレイステーション4をサポート(左)。関連映像も公開された。
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と、さすがに発売前ということあり、残念ながらプレイステーション4の話題はここまで。おつぎは、PhyreEngine(ファイアエンジン)のことが語られた。プレイステーション4、プレイステーション3、プレイステーション Vitaなどのプレイステーションフォーマットでのクロスプラットフォーム展開を容易にするPhyreEngineは、2008年の供給開始以降、すでに110タイトル以上で使用されており、ただいま2Dと3Dをミックスした2.5Dのテンプレートを開発中とのことだ。PhyreEngineに統合可能なミドルウェアも多く、PCでの開発も可能と、豊氏はPhyreEngineの魅力を語った。
▲プレイステーションフォーマットのクロスプラットフォーム展開をサポートするPhyreEngine。
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▲とくにインディーズ系開発者の参加に期待を寄せるUnityとの提携。
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今年3月に発表したUnityとの提携も、プレイステーションフォーマットの開発環境としては大きなトピックと言えるだろう。プレイステーション3、プレイステーション4、プレイステーション Vita、PlayStation Mobile、Gaikaiとほぼすべてのプレイステーションフォーマットに導入されるUnity。PhyreEngineがクロスプラットフォーム用のツールだとすれば、Unityは「プレイステーションを超えた統合的なプラットフォーム」と豊氏。「iOSやAndroidのアプリをプレイステーションに持ってきやすいところにデマンド(需要)がある」という。
そして、豊氏の口調がとくに熱を帯びたのが、Unityがもたらすインディー系デベロッパーのプレイステーションフォーマットへの広がり。「インディーズはいますごいムーブメントになっています。我々は大規模のタイトルが主流でしたが、いまやインディーズの影響力は見逃せないものになっています」(豊氏)という。スマートフォンやタブレットだとタッチインターフェースを使わないといけないが、ゲームはそればかりでもない。「私たちの特徴である、フィジカルなインターフェースでインディーズのアイデアを試せるのが大きいです」と豊氏。あるゲームメーカーでは、あるひとつのタイトルをiOSやAndroid、プレイステーションVitaで展開したが、注目度はプレイステーションVitaがいちばんだったという。iOSやAndroidだと、どうしても埋もれてしまうのだという。「(インディーズによる)少人数には新しい可能性があります。インディーズの開発者を最大限にサポートしていく予定でいます」と豊氏は言う。
アップデート情報のおつぎは、プレイステーション Vitaテクノロジー。まずは、SmartARだ。ごぞんじの通りプレイステーション Vitaでは、内蔵カメラを活用して空間を認識し、“AR(拡張現実)”として、映像を楽しむといったことが可能だ。講演では、その最新事例として、先日六本木で行われた“HATSUNE MIKU AR STAGE”を紹介(⇒関連記事はこちら)、「こうしたイベントはたくさんの方が“場所”に来ていただけます。ARを使った新しい体験も実用化されるのかなと思います」(豊氏)とのことだ。
そして、豊氏の口調がとくに熱を帯びたのが、Unityがもたらすインディー系デベロッパーのプレイステーションフォーマットへの広がり。「インディーズはいますごいムーブメントになっています。我々は大規模のタイトルが主流でしたが、いまやインディーズの影響力は見逃せないものになっています」(豊氏)という。スマートフォンやタブレットだとタッチインターフェースを使わないといけないが、ゲームはそればかりでもない。「私たちの特徴である、フィジカルなインターフェースでインディーズのアイデアを試せるのが大きいです」と豊氏。あるゲームメーカーでは、あるひとつのタイトルをiOSやAndroid、プレイステーションVitaで展開したが、注目度はプレイステーションVitaがいちばんだったという。iOSやAndroidだと、どうしても埋もれてしまうのだという。「(インディーズによる)少人数には新しい可能性があります。インディーズの開発者を最大限にサポートしていく予定でいます」と豊氏は言う。
アップデート情報のおつぎは、プレイステーション Vitaテクノロジー。まずは、SmartARだ。ごぞんじの通りプレイステーション Vitaでは、内蔵カメラを活用して空間を認識し、“AR(拡張現実)”として、映像を楽しむといったことが可能だ。講演では、その最新事例として、先日六本木で行われた“HATSUNE MIKU AR STAGE”を紹介(⇒関連記事はこちら)、「こうしたイベントはたくさんの方が“場所”に来ていただけます。ARを使った新しい体験も実用化されるのかなと思います」(豊氏)とのことだ。
▲プレイステーション Vitaの大きな魅力のひとつとも言えるAR。
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▲SmartARの可能性を示した。“HATSUNE MIKU AR STAGE”。プレイステーション Vitaのほかに、スマートフォンやタブレットでも楽しめた。
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もうひとつのプレイステーション Vitaを活用してのテクノロジーは“脈動検出@PS Vita”。端的に言うと、プレイステーション Vitaのカメラ機能を活用して、脈拍を測るというテクノロジーだ。方法としては、顔の脈動を測定するのと、カメラに指をかざして測定するのと2種類。今回会場で初お披露目されたテクノロジーらしく、今後の実用化に関しては未知数だが、「ゴルフゲームでドキドキしなかったら、いいショットが打てるなど、ゲームでも応用例が考えられますね」(豊氏)とのことだ。
▲とくに『ねらわれた学園』の設定資料集は相当充実しているとのこと。
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最後に紹介されたのが、PlayView。PlayViewといえば、写真、音楽、映像などさまざまなメディアを一度に楽しめるブラウンジングビューワーで、ゲーム購入者特典や設定資料集などに利用されている。今後はこのPlayViewの開発ツールの提供方法が変更され、ゲームライセンス契約を締結したライセンシーに無償で提供されるとのことだ。
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